免責とは?自動車保険の免責金額の仕組みや設定の考え方を初心者向けにわかりやすく解説

免責とは 2025

自動車保険の見積もりや契約書でよく見かける「免責とは」という言葉。聞いたことはあっても、正確な意味や金額設定の仕組みを理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?この記事では、免責金額の基本・仕組み・メリット・設定のコツを、初心者にもわかりやすく解説します。

免責とは?基本の意味から理解する

一般的に免責とは、責任を免れることを意味します。法律や契約の文脈では特定の条件下で責任を負わないことを指しますが、自動車保険では少し意味が異なります。より広い意味での免責については、コトバンクによる「免責」の定義も参考になります。

保険における免責とは、契約者が自己負担する金額のことです。つまり、事故で発生した損害のうち、免責金額分は自分で支払い、それを超えた分を保険会社が補償してくれる仕組みです。

例:免責10万円の契約で修理費が30万円の場合、保険会社は30万円−10万円=20万円を支払います。

自動車保険における免責金額とは

自動車保険の中でも特に車両保険に設定されているのが免責金額です。これは、保険金支払い時に契約者が負担する自己負担額を意味します。法律的な観点から見た免責の考え方については、司法書士による免責の解説もあわせて確認しておくと理解が深まります。

免責金額の設定例

0-10万円・初回事故は自己負担0円、2回目以降は10万円負担
5-10万円・1回目5万円、2回目以降10万円
10-10万円・常に自己負担10万円

このように、1回目と2回目以降で免責金額が異なる契約が多く見られます。これは事故を繰り返すほど自己負担を増やすことで、保険利用を抑制する目的があります。

免責金額を設定するメリット・デメリット

免責を高くすれば保険料が安くなる
免責金額を高く設定すると、保険会社の支払いリスクが減るため、保険料が安くなります。たとえば、免責0円の契約よりも、免責10万円の契約のほうが年間保険料を数千円〜1万円程度節約できることもあります。

デメリット・事故時の自己負担が増える
その反面、事故の際は免責分を自分で支払う必要があります。小規模な修理や軽微な損傷だと保険を使うか自己負担で直すか迷うケースが出てくる点に注意しましょう。
例:修理費が8万円で免責10万円の場合、保険金は支払われません。

免責金額が適用されないケース

すべての事故に免責が適用されるわけではありません。以下のようなケースでは免責なしで保険金が全額支払われることもあります。

  • 全損扱い・修理費が車の時価を超える場合・修復不能・経済的全損
  • 相手の過失100%・自分に一切責任がない事故
  • 車両盗難・警察へ届出済みで保険会社が認めた場合

ただし、契約内容によっては免責が発生するケースもあるため、加入前に車両保険の約款を確認しておくことが大切です。法的な免責の考え方や適用範囲については、免責の法的意味と具体的な事例解説も参考になります。

自分に合った免責金額を選ぶポイント

① 年間走行距離・運転頻度
走行距離が多く、通勤や営業など日常的に車を使う場合は、事故リスクも高まるため、免責金額を低め・0〜5万円に設定するのがおすすめです。

② 車の価値・使用年数
新車や高級車の場合は修理費も高くなるため、免責を低めに設定すると安心です。一方で、10年以上経過した車で修理費が時価を超える可能性がある場合は、免責を高めて保険料を節約する選択もあります。

③ 家計のバランス
万一のときに負担できる金額を基準に設定するのもポイントです。自己負担10万円が難しい場合は、免責0〜5万円を選びましょう。

④ 保険を使う頻度を想定する
過去に保険を頻繁に使った経験がある人や、事故リスクが高い環境で運転する人は、免責0円タイプのほうが安心です。

まとめ・免責を理解して賢く保険料を調整しよう

免責とは、自動車保険における自己負担額のこと。免責金額を高くすれば保険料を安く抑えられますが、事故時には負担が増えます。自分の運転頻度や車の価値、家計バランスを考慮して、最適な免責設定を選びましょう。仕組みを理解しておけば、いざというときも安心して対応できます。

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